DETAIL
CH.オー・ブリオンは、グラーヴ地区のペサック村に所在し、1550年に始まる古い歴史を持ち、1855年のメドック地区格付け制定の際、メドック地区外でありながら、ラトゥール、マルゴー、ラフィット・ロートシルトとともに第1級に格付けされた唯一のシャトーです。
既に、17世紀には畑の名前の「オー・ブリオン」で販売されボルドーだけでなくイギリス市場においても大人気を博していましたが、フランス革命の嵐に巻き込まれ、他の多くのシャトーと同じく革命政府に没収され、国有財産として競売にかけられ、何人もの所有者の手を渡り、1800年代後半にボルドー一帯がフィロキセラ虫害とベト病の自然災害に襲われ、大半のブドウの木の植え替えを余儀なくされるなど、長く不遇な時代をすごします。
1935年5月13日アメリカ人の銀行家のクラランス・ディロンに売却され、以後、現在までディロン家が所有し、伝統を再建し、大いなる革新をもたらし、CH.オー・ブリオンの名声を復活させています。
初代クラランスの孫娘であるムシィ公爵夫人ジョアン(最初の夫のルクセンブルグ公国のシャルル皇太子と死別後、ムシイ公爵との再婚)の1974年取締役に就任により、選別基準を厳しくし、セカンドへ回されるブドウが増え、また、シャトー運営の全権限を与えられたジャン・デルマの素晴らしい才能も大きく影響し、オー・ブリオンの品質がかなり改善されます。
1980年代に収穫が非常に豊かになり始めると、CH.ペトリュスと同じように、ブドウの房を切り取ることで収量制限をし、よりいっそうの優れた凝縮味と驚異的な品質のワインを誕生させています。
第1級のシャトーの中では、最も外交的で軽い味わいとみなされているが、実際には軽いのでなく、単にオークの個性があり肉付きがよく、メドックのタンニンの多いタイプのワインや、よりソフトでメルロの比率の多いワインとは異なっているということだけなのです。
早熟するにもかかわらず、30年かそれ以上熟成を続ける能力ももっており、他のいかなる第1級シャトーよりも飲み頃である期間が幅広いことなのです。
格付け ボルドー・メドック地区格付第1級(1855年)
A O C ぺサック・レオニャン
畑位置 ぺサック
畑面積 43ha
年間生産量 平均:約 10,000〜12,000ケース/出量の僅か45%のみがグラン・ヴァン
平均樹齢 36年以上
品種 メルロ 50%、カベルネ・ソーヴィニョン 38%、カベルネ・フラン 12%
収 穫 全て手摘み収穫
タイプ 赤のフルボディ
特 徴 ボルドーの赤ワインの中でも、最も力強く洗練された野性をもち、黒い色調で、燻したような、ミネラル、葉巻の箱、黒土の香りと常に甘いブラックカシスのニュアンスに溢れ優雅さと調和を備えグラーヴらしい幅広いスタイルで、素晴らしい熟成能力で飲む者を楽しませてくれる魅力に溢れている。
また、豊かなタンニンがよく溶け込み濃縮味のある丸みがあるので、渋みの強い赤ワインは苦手と言う人にもスムースな飲み心地でお奨め。
料理
チーズ 牛ヒレ肉の網焼きバターソース、牛赤身肉のカツレツなど合う。
チーズでは、白カビソフトタイプのカマンベール、ウォッシュタイプ・ソフトのポンレヴェックやショーム、青カビタイプのスティルトンなど。